ポルシェは9月12日、『カイエンSディーゼル』の概要を明らかにした。実車は9月27日、フランスで開幕するパリモーターショー12で初公開される。
同車は、『カイエン』のディーゼルエンジン搭載車の頂点に立つ高性能グレード。すでに欧米などでV6ディーゼルを用意するカイエンだが、カイエンSディーゼルは、V8ツインターボとして、パフォーマンスを高めた。
カイエンSディーゼルの心臓部に収まるのは、4.2リットルV型8気筒ツインターボディーゼル。最大出力は382psだが、注目すべきは最大トルクで、86.7kgmもの太いトルクが引き出される。
そのおかげで、0‐100km/h加速は5.7秒、最高速は252km/hの実力。その一方、V8ディーゼルSUVとしては、世界初のアイドリングストップとの組み合わせにより、欧州複合モード燃費12km/リットル、CO2排出量218g/kmという環境性能を実現した。
走行面では、専用チューニングの「PTM」(ポルシェ・トラクション・マネジメントシステム)を装備。遊星ギアを採用したセンターデフと、電子制御の多板クラッチを使用した4WDシステムは、前後の駆動力配分が最適化され、スポーティな走りを追求している。
カイエンSディーゼルは、パリモーターショー12でワールドプレミアされた後、欧州では2013年初頭から、発売される予定だ。