【トヨタ マークX マイナーチェンジ】ボディ剛性向上し、足回りも再チューニング

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トヨタ・マークX
トヨタ・マークX 全 6 枚 拡大写真

トヨタ『マークX』がマイナーチェンジした。エクステリアの変更が目につくが、操縦安定性に関してもかなりの手が加えられることとなった。

トヨタ自動車第1車両実験部第1操安・制動実験室主幹の本多一弘さんによると、今回は、「ボディのスポット溶接増しをやりました。捩じる力自体の数字が変わるほどのものではないですが、ボディがしっかりしているので、路面から入る微振動などを吸収してくれます」という。更に、「乗り心地向上のため、スペンションをしなやかに動かしたいので、足をなるべく路面に対してスムーズに動くように、ロール方向の動きはスタビライザーの径を上げて抑え、上下方向の動きは、とにかくサスをしっかり動かす。それをダンパーでいかに吸収するかということで、クルマのバランス取りをやりました」

本多さんは、「これまでも乗り心地が悪いとは言いませんが、スポーティな粗さがあったと思うのです。そういったところを削って、角を落としたようにしました。(走行時に)ドライバーがゆすられるのではなく、足がしっかり動いて(ショックを吸収して)いるということを実感してもらえると思います。ドタバタとはあまり感じられないでしょう」と述べた。

そして、スポット溶接については、「全体的なバランスを見て一番いいところに入れようと考えました。操安性を上げるためには、ハンドルの付いているダッシュのカウル周りに追加したほか、後ろはタイヤのホイールインナー周り。そして、ドアの開口部が弱いので、そこに追加しました。弱そうなところを探して35点追加したのです」とする。

マークXのとりまとめ役の製品企画本部ZSチーフエンジニアの友原孝之さんは、「最初、僕はボディ剛性のところは“ふん”と言っていたのです。しかし、低速の操舵力でちょっとやり残した感があったのと、良路は良いが、マンホールやちょっと荒れた路面などでのショックや音に対してはまだやり切った感が無かったのです。それらを直すんだと言ったときに、ボディ剛性の話が出て、何回も説得されたのです」と笑った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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