多段化の傾向にある世界の自動車用オートマチックトランスミッション(以下、AT)。米国自動車大手のGMとフォードモーターが、9速と10速のATを共同開発する可能性が出てきた。
これは9月28日、『ニューヨーク・タイムズ』の電子版が報じたもの。同メディアが独自ソースから得た情報として、「GMとフォードモーターが11月にも、ATの共同開発で合意したと正式発表する見込み。その中には、9速ATと10速ATが含まれる」と伝えたのだ。
GMとフォードモーターは2002年、前輪駆動(FF)車用の6速ATを共同開発した過去がある。今回の同メディアの報道は、両社がこれを一歩進め、燃費性能を高める目的での9速/10速ATの共同開発と見られる。
すでに自動車メーカーの間では、ドイツの大手部品メーカー、ZFが9速ATを実用化しており、クライスラーグループが導入を決めている。また、韓国のヒュンダイモーターのトップは2011年9月、10速ATを開発していることを明らかにしており、2014年に市販車に搭載する計画だ。