中部電力、自動車部品の洗浄工程向け高速乾燥装置を開発

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中部電力は、ナステック、大同と共同で、機械部品の洗浄工程向けに、高速乾燥を実現した過熱水蒸気式高速乾燥装置「SSドライヤー」を開発した。11月からナステックが販売する予定。

自動車部品工場などで加工を終えた機械部品は、表面の油分を洗浄した後、乾燥させて出荷する。この洗浄の際、従来は引火性のある溶剤系洗浄剤を使用するのが一般的だが、最近は安価で無害な水系の洗浄剤が普及してきた。しかし、揮発性の高い溶剤系洗浄剤に比べて、水は乾燥に時間がかかるため、水系洗浄剤を導入したくても断念する場合も多く、水分を高速に乾燥できる技術が求められていた。

今回開発した製品は、乾燥に加熱効率の高い過熱水蒸気を活用する。従来の熱風に比べて5~10倍の加熱能力がある200~250度の過熱水蒸気を利用する。過熱水蒸気を機械部品にあてることで、金属部品に付いた水分を短時間で乾燥できる。

また、従来の引火性のある溶剤系洗浄剤を使用する場合、高価な洗浄剤の購入コストに加え、洗浄ラインを引火しにくい特殊な構造にする必要があった。開発品の採用により、引火性がない水系洗浄剤への転換が図れ、簡単な構造で工場の作業環境が安全になるとともにコストを削減できる。

開発品は10月17日、18日に技術開発本部(名古屋市緑区大高町北関山)で開催される「テクノフェア2012」に展示する。

《レスポンス編集部》

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