【ホンダ スポーツ&エコプログラム】無限CR-Zの性能を呼び起こす…運転技術の行き詰まりを解消

自動車 ビジネス 企業動向
ホンダ スポーツ&エコプログラムのようす
ホンダ スポーツ&エコプログラムのようす 全 8 枚 拡大写真

ただ速く走るだけでなく、燃費にも良く、楽しいスポーツ走行を学ぶことができる。ハイブリッドカーならではの、新世代のドライビングテクニックが体験できる。そんなドライビングスクールが、今年から開校した「Honda Sports&Eco Program」だ。

今回は体験入学ということで、まったくの初心者から参加OKのベーシックスクール「Basic1」から受講スタートし、1日ずつ「Basic2」「Basic3」とステップアップしてきた。3日目のレッスンを終える頃には、国際サーキットであるツインリンクもてぎの本コースを先導走行付きで走れるようになり、その他にもサーキットでのマナーやルール、安全に楽しむためのコツなどが、自然に頭に入っていた。

次のステップとして、「Basic3」を終えてJAF国内B級ライセンスを取得した人には「CR-Z Ecoチャレンジ」という競技が用意されている。1台ごとにトライアル形式で速さと燃費のベストバランスを競うもので、ベーシックスクールで学んだ成果を試すには絶好の舞台だ。

そしてもうひとつ、複数台が同時に走るレース形式で行う競技「CR-Z 10リッターチャレンジ」も開催されるが、こちらはベーシックスクールの受講後に、もう1つ上のアドバンススクールを受講することで参加資格が得られる。

ベーシックスクールからステップアップしてきた人はもちろん、すでにサーキット走行の経験者も学べるとあって、ツインリンクもてぎの本コースで開催されたスクール当日は、19人の受講生が揃った。教習車は全員が無限チューンの『CR-Z』を使い、講師には元二輪GPライダーでモータージャーナリストの宮城光さん、スーパーGTやフォーミュラ・ニッポンに参戦中の山本尚貴さん、塚越広大さんの豪華な3名でスタートした。

午前中はJAF国内A級ラインセンス取得のための講習があり、講師とともに楽しい昼食タイムの後、いよいよコースでのレッスンが始まった。最初のブリーフィングではコースに出る心構えから、このレッスンで身につけてもらいたい要点の解説などがあり、それを頭に入れながら実践に移る。

1回目の走行タイムは講師の先導走行で完熟走行を行いながら、ライン取りを覚えたり、ブレーキングポイントを確認。また、実際にレースに出た時のために、他の車両に追い越される時、そして追い抜く時の間合いの練習も行った。

2回目の走行タイムでは、各自がフリーで走りながらここまでの反復練習。走行タイムの間の休憩時間には、講師に自由に質問したりアドバイスをもらったり、実際に講師が受講生の走りを見ていて気づいたことを教えてくれたりするのがありがたい。自分ではなぜうまくできないのか、なかなかその理由がわからないので、プロの的確な言葉がスキルアップへの突破口となることを実感した。

そして3回目の走行タイムは、レースデビューに向けてのスキルを仕上げる時間。レーススタートまでの進行を体験してレースの雰囲気に慣れたり、タイムアップを目指して全力で走る。30分ずつの走行タイムのラストともなると、みんなそれぞれかなり集中して走ったようで、終了後は誰もがいい汗をかき、笑顔で無限CR-Zから降りてきた。

閉講式では講師からの総評とレッスンの終了証を1人ずつ手渡され、その後も記念写真などを撮り合いながらアドバンススクールの1日は終了。たった1日、されど1日で、私はこれまでCR-Zの性能をうまく引き出して走ることができず、行き詰まっていたところがあったが、このレッスンでとてもいいヒントをもらい、スッキリとした晴れやかな気分になった。

また、まったくのサーキット初心者から受講してきた男性に聞いてみると、「少しずつ手応えが感じられて、レースに出る自信がついたので、10リッターチャレンジに参加してみたい」と瞳を輝かせていた。

次回はその10リッターチャレンジのレポートをお届けしたい。

今後のスクール日程
●鈴鹿サーキット
ベーシックスクール/Basic1:11月12日、12月11日/Basic2:11月13日、12月12日/Basic3:11月15日

CR-Z Ecoチャレンジ/11月25日

●ツインリンクもてぎ
10リッターチャレンジ/10月26日〜27日
※もてぎでの今年度のスクールプログラムは終了

《まるも亜希子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  4. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る