【光岡 雷駆-T3 発表】実質価格99万5000円…霞が関と1年がかりの折衝

自動車 ニューモデル 新型車
光岡自動車・光岡進会長
光岡自動車・光岡進会長 全 6 枚 拡大写真

光岡自動車が10月18日に発売する三輪電気自動車『雷駆-T3』は、経済産業省のクリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金30万円が受けられる。このため最廉価Sグレードの実質価格は99万5000円となる。

光岡自動車の光岡進会長は10月17日都内で会見し、100万円を切る実質価格を実現するため、霞が関と1年がかりの折衝があったことを明かした。

「補助対象車両を認定する次世代自動車振興センターへ行ったところ、三輪車は想定外で、(補助金を)出すわけにはいかないと断られた。しかし、自動車屋として、これが良いと思って造ってきたものが、日本の法律で駄目だと読めるようなことが本当に書いてあるのかと、粘り強く話すと経済産業省へ行ってくれと言われた」

「経産省でも、やはり想定外ということでまず一蹴された。しかし二回目に行った時、環境も考えれば電気自動車による小口配送を真剣に考えるべきと、説明したところ、補助金30万円を用意するが、条件として型式認定を取ってくれとなったのが2011年の9月頃」と振り返った。

そこで「最初は軽車両なので地元の陸運局と何回も折衝したが、積載は今のところ認めたことが無いし、今後も認めないだろうということで跳ね除けられた。その後、国土交通省と直接話をし、乗車定員があって積載量(の規定)が無いのはどんな理由かと詰め寄って、やっと2012年の1月に積載量を認めることにしたといってくれた。それから2月に型式申請し、諸々のハードルはあったが、8月24日に型式認定がおりた」と話した。

「30万円の補助金がついた時、価格については100万円を切ることがひとつの目標と考え、とにかく無茶苦茶ではあるが129万5000円という(最低)価格にした。現実問題、この価格でビジネスをしていくのは相当困難。50台~100台は受注生産で、来年の4月以降は(採算に乗せるための方策を)何かしていかなければならないと思っている」と述べた。

雷駆-T3は排気量250cc以下の側車付軽2輪車で定員2名、最大積載量100kgの仕様で型式認定を取得。価格は129万5000~143万5000円。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る