【ジャパンカップ12】クルマと自転車の共存を考える …アスリートとジャーナリストが対談

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今中大介氏(右)と河口まなぶ氏
今中大介氏(右)と河口まなぶ氏 全 6 枚 拡大写真

ジャパンカップサイクルロードレースの開催に合わせて、宇都宮アーケード街にある「オリオンスクエア」では自転車をテーマとしたさまざまなトークイベントが開催された。

そのプログラムの一つとして、元サイクルロードレーサーで現在は自転車や用品の販売を手がけるインターマックスの代表を務める今中大介氏と、自動車ジャーナリストの河口まなぶ氏が「クルマと自転車の共存を考える」をテーマに対談。

河口氏は、自転車歴はまだ半年あまりだと言うが、そのきっかけは以前ジャパンカップのクリテリウムにも出場したこともある元レーシングドライバーの片山右京氏だったという。

河口氏は「今年の3月に、右京さんに誘われて荒川の土手をいきなり80km走らせられたんですよ。しばらく経って、また右京さんに声をかけられて、今度は富士スバルラインを走らされたんです。1合目にたどり着く前に倒れてしまいました」と苦笑い。

一方、今中氏は90年代にかけて国内のロードレースで数々の勝利を挙げ、海外でもジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスに出場した経験もあるトップアスリート。一方で、業界きってのスポーツカーフリークでもあり、現在はサーキット走行などもおこなっているという。河口氏に今中氏を紹介したのも、片山氏だったそうだ。「クルマ好きの多くは自転車好きでもあるんですね」と河口氏。

つづいて本題の「自転車とクルマとの関係」に話題が移る。

「このジャパンカップではクルマが自転車に気を遣ってくれていると感じるが、自転車に乗る前まではクルマに乗っていると自転車は邪魔だなと思うときがあった。自転車とクルマの両方を乗ってみて、両者の認識をすりあわせないといけないなと感じる」と河口氏。

今中氏も、「自由(に移動できるという点)はクルマも自転車も似ている。また、ロードレースは、サポートカーがなかったら成り立たない。クルマと自転車というのは切っても切り離せない関係にある」と両者の関係性を強調する。

「自分が自転車に乗っていると、クルマに対して怖い思いをすることがある。自動車の世界から来ている僕からすると、それは悲しい。欧州ではみんなが自転車を交通として認めている。クルマに乗っても自転車にやさしくありたい」と河口氏が自転車とクルマのスマートな共存を訴えると、今中氏も「僕は共存状態はできるんじゃないかと思う。たとえばクルマの場合、人に譲ってもらうと譲ってあげたくなるもの。自転車に対してもそういう風に接することはできるはず」と期待を述べて、対談を締めくくった。

《北島友和》

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