【ホンダ N-ONE 発売】デザインキーワードはTimeless N Design

自動車 ニューモデル 新型車
ホンダ・N-ONE
ホンダ・N-ONE 全 16 枚 拡大写真

ホンダ『N-ONE』のデザインキーワードは“Timeless N Design”である。

「ホンダは大体後ろを振り返るのが嫌いで、前へ前へ未来志向でどんどんやって来ましたが、今回は一度後ろを振り向いて、『N360』のモチーフを持ち込みました」とは、本田技術研究所四輪R&Dセンター開発責任者の浅木泰昭氏の弁。すると、「今まで新しい商品を一生懸命作っても、若い子たちはふ~んという(冷めた)感じだったのですが、これは新しいと言ってくれます。なかなか難しいですね」と笑う。

そのパッケージはホイールベースが、『フィット』より20mm長い。「そこを最大限利用して、後ろの席のニークリアランスを大きく取り、フィットより40mmほど広くなっています」という。さらに荷室は、「競合車のスライドシートを一番前に出したときよりも広く、十分な荷室スペースです。燃料タンクがセンターレイアウトいうことで低床になっており、灯油缶やポリタンクを載せるときも女性でも楽だという特徴があります」とする。

浅木氏は、「フィットが持っているセンタータンクレイアウトの特徴、機能はすべて持っており、例えば、シートをチップアップさせると、ここに犬の居場所としても有効なスペースが生まれます。また、荷室の下にトランクルームを確保しており、女性の履き替える靴や、汚れ物を置いておくスペースもあります」と話す。

また、「デザインでもうひとつ気を使ったところとしては、ヘッドライト(の峰)が運転席から見えることがあります。歳をとってくるとだんだん空間認知能力が落ちてくるものですが、これは、ボンネットが見えるので非常に運転しやすい見切りになっています」とその特徴を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  5. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る