自工会、環境レポート2012を発行、新車に占める低排出ガス車98%

自動車 ビジネス 企業動向
自工会豊田章男会長(参考画像)
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日本自動車工業会は、環境に関する2011年度の様々な取り組みをまとめた「環境レポート2012」を発行した。

自工会と会員である自動車メーカー各社は、クルマが人や自然とより良い形で共生できる社会の実現を目指して、地球温暖化対策、大気環境改善、循環型社会構築のためのリサイクルシステムの実現など、多岐にわたる取り組みを進めている。

レポートでは、製品設計・開発段階から生産・使用・リサイクルまで、ライフサイクルを通した様々な取り組みについて、分野・テーマごとに目標を掲げ、実績報告を毎年行っている。

2011年度の取り組みと実績によると「燃費基準の早期達成」については、ガソリン乗用車の新車販売平均燃費が年々向上しており、2015年度燃費基準平均相当レベル(18.6km/リットル)を上回る19.9/リットル(10・15モード)に達した。

「低排出ガス認定車の積極的な導入」では、新車に占める割合は98%となった。2005年排出ガス基準75%低減車(4ツ星)はそのうちの9割以上を占めた。

「生産活動での環境保全」では、CO2排出抑制は1990年度比35%減、548万トンとなり、目標である2008-2012の5カ年平均25%減、632万トンを下回った。VOC(揮発性有機化合物)排出抑制は2000年度比52.8%減となり、2010年度目標40%を達成している。

「自動車リサイクルへの対応」では、ASR(シュレッダーダスト)のリサイクル率は92~94%に向上し、2015年度以降の目標値70%以上を大きく上回った。

自工会では、レポートを1000部発行し、政府、関係省庁、メディア、一般向けに配布する。

《レスポンス編集部》

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