メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグは、現状の停滞を認める一方で、これは将来の発展のために止むを得ないと語った。
メルセデスAMGは9月のシンガポールGP以降、ただの1ポイントもスコアしていない。コンストラクターズ4位の座もロータスに奪われ、今やザウバーの脅威にさらされ5位も危うい状況だ。
シンガポールGPでは、コアンダ効果エキゾーストに代表される一連のアップグレードパッケージを導入したが、これら新機軸の理解に手間取っていることと、メルセデスの風洞再整備がトラックパフォーマンスの停滞を招いているとハウグは説明する。
「コアンダ効果のメリットはまだ完全に活かせていません。もうあと2戦か3戦程度のレース経験を重ねる必要があるでしょう。現在は、燃料搭載量や出力で妥協しなければならない部分が大きいのですが、これ(コアンダ方式)以外に進む道はないと判断しています。言い訳にならないことはわかっていますが、風洞モデルを50%スケールから60%に変更するのに1か月半か2か月ほどかかりました。これも将来のためには避けて通れないプロセスだと考えています」