栃木県の本田技術研究所でおこなわれたメディア向け技術説明会「ホンダミーティング」では、いくつかの組に分かれ、実車による試乗やパワートレーンのカットモデル展示取材、シミュレーターなどを体験した。
取材の合間に、どこからともなく甲高い排気音が聞こえてきたかと思いきや、高速周回路には、見覚えのあるシルエットのレーシングマシンが現れた。イン側に寄せて走っているためよく見えないのだが、どうやら超高速で周回するそのマシンは、今年のSUPER GTに参戦した伊沢拓也選手が駆る『RAYBRIG HSV-010 GT』と、武藤英紀選手の乗る『MUGEN CR-Z GT』だ。
2台のレーシングマシンが報道陣のテント前までやってくると、両ドライバーとのフォトセッションがスタート。高速周回路ではインを回りすぎてなかなか姿を見せなかったことについて突っ込まれると、「係の人に外側のレーンを回るなと言われた」という両選手の言い訳に会場は大爆笑。
その後、武藤選手が再びCR-Zに乗り込み、EVモードでのスタートを披露。レーシングカートは思えぬ静けさでその場を去ると、HSV-010 GTはすかさず爆音響かせてその後を追い、視界からまたたくまに消え去っていった。