【F1 USGP】 優勝はハミルトン、タイトル争いは混戦のまま最終戦へ

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ルイス・ハミルトン(マクラーレン、USGP 2012年)
ルイス・ハミルトン(マクラーレン、USGP 2012年) 全 3 枚 拡大写真

USGPはルイス・ハミルトン(マクラーレン)が優勝。その結果、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)の突出は阻まれ、3位に入ったフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)にもタイトル獲得の可能性が残された。

USGP終了時点で、ベッテルとアロンソのポイント差は13。ドライバーズチャンピオンは、次週インテルラゴスで最終決戦を迎えることとなった。一方、コンストラクターズタイトルは、今回の結果を受けてレッドブルが獲得した。

レースは、ハミルトンがベッテルに対して激しく追い上げる展開となった。スタートではベッテルのチームメイト、マーク・ウェーバーがハミルトンを出し抜いたが、まもなくハミルトンがポジションを奪還。直後、ウェーバーはオルタネータートラブルを抱えてリタイアし、レッドブルのガレージは否が応にも緊張が高まった。

ベッテルは順調に走っていたが、ハミルトンを振り切るだけのペースはない。42周目、ハミルトンがオーバーテイクを仕掛けた。ベッテルはインサイドに動いたがマクラーレンはストレートスピードの優位を武器に一気にポジションを奪った。ベッテルはこのときDRSの効果を呪うかのような無線交信を発している。

ハミルトンはベッテルを完全に振り切りはしなかったが、最後までレッドブルの反撃のチャンスはなく、ハミルトンがアメリカの地でキャリア二度目の優勝を飾った。遅れること0.6秒でフィニッシュしたベッテルには、コンストラクターズタイトルという大きな仕事の成果が待ち受ける。

アロンソの3位フィニッシュは、ほぼスタート直後の動きで手に入れたと言って良さそうだ。チームメイトのマッサは、11番グリッドから見事なレースペースを発揮し、4位フィニッシュまで持ち込んだ。終盤近く、ジェンソン・バトン(マクラーレン)がマッサのポジションを脅かしたが、バトンは5位でフィニッシュした。

16番グリッドスタートの小林可夢偉は、14位フィニッシュがやっとだった。

USGP レース結果

1: ハミルトン(マクラーレン) 1:35'55.269
2: ベッテル(レッドブル) +0.600
3: アロンソ(フェラーリ) +39.200
4: マッサ(フェラーリ) +46.000
5: バトン(マクラーレン) +56.400
6: ライコネン(ロータス) +1'04.400
7: グロージャン(ロータス) +1'10.300
8: ヒュルケンベルク(フォースインディア) +1'13.700
9: マルドナド(ウィリアムズ) +1'14.500
10: セナ(ウィリアムズ) +1'15.100

11: ペレス(ザウバー) +1'24.300
12: リチャルド(トーロロッソ) +1'24.800
13: ロズベルグ(メルセデスAMG) +1'25.500
14: 小林(ザウバー) +1lap
15: ディレスタ(フォースインディア) +1lap
16: シューマッハ(メルセデスAMG) +1lap
17: ペトロフ(ケータハム) +1lap
18: コバライネン(ケータハム) +1lap
19: グロック(マルシャ) +1lap
20: ピック(マルシャ) +2lap
21: デラロサ(HRT) +2lap
22: カーティケヤン(HRT) +2lap

ファステストラップ:ベッテル 1'39.347

リタイア:
ウェーバー(レッドブル) 17
ベルニュ(トーロロッソ) 15

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る