フィアットクライスラージャパンは、クライスラーブランドを再び日本で発売することを発表した。その席上で、代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロム氏は、同社の現状を語った。
「今年1月から10月の、日本国内での乗用車の売り上げは前年比33%増で約260万台となりました。輸入車は18%増です。その状況で、フィアットクライスラージャパンは34%増となり、輸入車の2倍の比率で成長しています」と実績を発表。
アルファロメオブランドは今年発売の『ジュリエッタ』が堅調であることもあり、10月までで133%の伸び。これにより「アルファロメオは国産車、輸入車の両方を合わせて、成長率は実に日本においてナンバー1になっています」と述べる。そしてジープブランドは、「製品ラインナップの拡充と有効なマーケティング施策により、10月までに59%増の売り上げを実現しています。これは輸入車の平均の3倍です」。
また、「日本でのリリース以来、フィアット『500』は4年連続で成長を続けています。単一モデルでここまで人気が継続することはまれで、ツインエアモデルという革新的な2気筒エンジンがこのフィアット500の人気拡大に貢献してくれているのです」とし、「歴史上はじめてアルファロメオ、ジーブ、フィアットの3つのブランド全てが売り上げでトップ10に食い込む格好となりました」と述べた。最後に2009年のローンチ以来、強力なファンを集めるアバルトに関しても、「フェラーリとのコラボモデル、『695トリビュートフェラーリ』をリリースし、3日間で完売。また、アバルトファンドライビングスクールはアバルトの魅力を高めているもうひとつの取り組みです」とヘグストロム氏。
これらのことから、「イタリアンブランド合算で1万台超の歴史上はじめての販売台数を目標とし、ジープは5000台という目標を設定。合わせて1万5千台の販売をフィアットクライスラージャパンは実現することで、輸入車グループでナンバー4、非ドイツ車では日本最大を目指しているのです」とした。