トヨタが12月末にフルモデルチェンジを予定している『クラウン』。新型では「ロイヤル」シリーズと「アスリート」シリーズともにハイブリッドグレードが用意されることが判明しているが、今回、その価格が明らかになった。
新型クラウン ハイブリッドのエントリーモデルである「ハイブリッド ロイヤル」と「ハイブリッド アスリート」の価格は、ともに410万円。
現行クラウンの3.5リットルV型6気筒エンジン搭載のハイブリッドモデルの540万円と比較すると、クラウン ハイブリッドのエントリー価格は130万円も下げられる。
また、新型クラウン ハイブリッドには「ハイブリッド ロイヤル」と「ハイブリッド アスリート」ともに、上級グレードと最上級グレードが用意される。「ロイヤル」の上級グレード「ハイブリッド ロイヤルサルーン」は469万円、最上級グレードの「ハイブリッド ロイヤルサルーンG」は536万円。「ハイブリッド アスリート」の上級グレード「ハイブリッド アスリートS」は469万円、最上級グレードの「ハイブリッド アスリートG」は543万円となる。
新型クラウン ハイブリッドに搭載されるのは、ダウンサイズされた2.5リットル直列4気筒エンジンを搭載する専用新開発のFRセダン専用ハイブリッドシステム。同じく新開発のトランスミッションとの組み合わせで23.2km/リットル(JC08モード)のカタログ燃費を達成する。
今回判明した価格から、新型クラウンはハイブリッド推しとなることは確実と見られる。400万円台のハイブリッドを売って売って売りまくるというストーリーをトヨタは描いているようだ。
輸入車含めたライバルを見やると、車格的にはワンクラス下のメルセデス『Cクラス』の場合、売れ筋の「C 200 BlueEFFICIENCY AVANTGARDE」が499万円、BMWの『320i』は450万円、そして身内でもあるレクサス『HS250h』は「バージョンI」で417万円となる。
何かと個性的なフロントマスクばかりが話題になる新型クラウンだが、その最大のトピックはそのグリル形状ではなく、ハイブリッドの強烈な価格競争力だ。