気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
裏事情、可夢偉「残留ならず」、日産「インフィニティ」は冠スポンサー契約
2012年11月27日付
●脱原発新党きょう判断、維新と別に結集図る、嘉田・滋賀知事(読売・1面)
●関電11.88%値上げ申請、家庭向け全国拡大の動き(読売・1面)
●丹羽・中国大使、退任控え会見「尖閣で始まり尖閣で終わる(読売・2面)
●人気の軽をベースに新興国へ小型車投入、ホンダ・伊東社長に聞く(朝日・8面)
●F1フェテル年間V3、可夢偉、持参金の壁(朝日・25面)
●COP18開幕、日本公約撤回せず、温室ガス25%削減、具体策なく(毎日・2面)
●超小型EV実用化加速、実証実験に応募殺到、3人乗り自転車の“代替機”期待(産経・11面)
●経団連の米倉弘昌会長、安倍氏の策は「無鉄砲」(日経・5面)
●中国車、独自ブランド苦戦、開発負担軽減、欧米勢に対抗(日経・7面)
●タイの10月車生産、過去最高(日経・7面)
●日産「インフィニティ」F1で冠スポンサー、ブランド認知度高める(日経・13面)
●車部品塑、タイ拠点強化、高機能生産、日本並みに、デンソー、エンジン中核部品生産、ヨロズ、金型5年後3.5倍に拡大(日経・13面)
●世界の自動車10社7~9月収益、ホンダ・日産自、順位低迷、エコカー補助金終了、下期見通し厳しく(日経・17面)
ひとくちコメント
ブラジルGPで今季全20戦の幕を下ろしたF1シリーズ。今季を総括する記事がきょうの朝日や毎日(共同通信が配信)などのスポーツ面に掲載されている。
日本GPで3位に入るなどの活躍をしたものの、ザウバー・フェラーリに残留できず、他チームとの契約を目指す小林可夢偉ドライバーの話題が中心だ。
契約解除の背景にあるのは、チームの資金不足。ザウバーはドライバーの「持参金」にも頼り、スポンサー資金の持ち込みが残留に向けた大きな壁となっている。
小林選手は「不況のため小林のスポンサーは必要な資金を出せなかった」(朝日)という。
一方で、日産自動車の海外向け高級ブランド「インフィニティ」が、来季から「レッドブル・レーシング」の冠スポンサーになると、きょうの日経が企業面で報じている。
スポンサー契約と車体のロゴ掲載は2011年シーズンから始まっているが、今回のタイトルスポンサー契約は4年間。来年からはインフィニティを冠とし、「インフィニティ・レッドブル・レーシング」に改称する。
減速時に発生する回生エネルギーを利用する技術(KERS)も供与する。日経は「日本の自動車大手は最近、F1への関与を弱めているが、日産は世界最高峰とされる自動車レースでインフィニティブランドの認知度向上につなげる」と伝えている。