29日、日本カー・オブ・ザ・イヤー審査委員会は、「2012-2013 日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞」に、トヨタ『86』とスバル『BRZ』を選出した。86とBRZの得票数は318票、イヤーカーのマツダ『CX-5』の363票と接戦だった。
「2012-2013 日本カー・オブ・ザ・イヤー 実行委員会特別賞」は、本賞とは別に、実行委員会による投票でその年に特別なインパクトを与えたクルマに対して与えられる賞。
受賞会場のステージに登壇した、86のチーフエンジニア多田哲哉氏は「こういう時代にスポーツカーを選ぶことに、委員の皆さんにいろんな思いや葛藤があったと思います。こうして特別な賞を頂けることに、日本の自動車ジャーナリズムの深さを世界に示すとともに、世界中の車好きに向け、日本の自動車業界からの心強いメッセージだと思います」と受賞の喜びをコメント。
一方、富士重工業取締役専務執行役員の武藤直人氏は「トヨタさんとの提携が始まったのが2005年の10月でした。共同開発で車を作るというのは速く決まったのですが、どういう車にするかは結構もめました」。
「スポーツカーの文化、スポーツカーをぜひ作りたいと思っていて、出来るだけ多くの人々にご愛顧いただけるようなスポーツカーから入っていくべきであると決まったのは2007年の初頭です。それから5年間非常に長かったです」と86&BRZ開発の経緯を説明。
「今日のイベントで、スポーツカーでありながらこれだけ高い点を頂いたのを嬉しく思います。これからこの車をさらに磨き、磨くだけでなく違う切り口のモノも加えていって、日本発でアジアを経由して世界にも発信していく。なおかつ、ドイツを筆頭とした先人たちにも負けないような車にしていきたいと思います」と受賞の喜びをコメントした。