【クライスラー イプシロン 試乗】フィアット500に引けを取らない…諸星陽一

試乗記 輸入車
クライスラー イプシロン
クライスラー イプシロン 全 17 枚 拡大写真

クライスラーの新コンパクトモデル『イプシロン』。クルマ好きなら「えっ!ランチアじゃないの」と思うことだろう。

クライスラーはフィアットグループの一員となっていて、同じフィアットグループのランチア・イプシロンを日本でクライスラー・イプシロンとして発売することになったのだ。

新型イプシロンはフィアット『500』と基本コンポーネンツを共有するモデル。日本仕様のイプシロンは、ツインエアと同様の900cc2気筒ターボエンジンを搭載。マニュアル操作も可能なシングルクラッチ式のロボATが組み合わされる。

オートマチックモードでの走りはフィアット500同様にシフトアップの際にアクセルペダルをゆるめるなど、若干のコツを持って運転しないとギクシャクさをともなってしまう。しかし、そのコツをつかんでしまえばスムーズに走らせることが可能だ。また、マニュアルで走る際には、普通にアクセルペダルをゆるめて操作するから、そうした一連の動きが自然と行われている。

フィアット500よりも車重が増えているが、加速感には不満はない。アイドリング時はそれなりの振動が発生するが、アイドリングストップ機構がついているので、エンジンが停止してしまえば当然振動はなく快適だ。また、80km/hを超えるような高速走行になると、かえって振動は感じることなく走れる。

車重が増えると乗り心地が悪くなるものだが、おそらく足まわりのチューニング変更などが行われているのだろう。フィアット500から悪くなったという印象は薄い。

5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  2. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  3. バイクの外観を損ねない!超強力マグネットのスマホホルダー「フリークマウント2.0」に新色5色
  4. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  5. アプリリア、“鈴鹿未体験”のオールイタリアンチームで3年ぶりの8耐表彰台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る