【ロサンゼルスモーターショー12】2025年のポリスカー、スバル SHARC に栄冠…デザインチャレンジ

自動車 ニューモデル モーターショー
スバル SHARC
スバル SHARC 全 5 枚 拡大写真

11月28日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー12。11月30日、同ショーの主催団体は、「2012デザインチャレンジ」の最優秀作品に、スバル(富士重工)の『SHARC』を選出すると発表した。

ロサンゼルスモーターショーでは毎年、「デザインチャレンジ」と呼ばれるイベントを開催。米国カリフォルニア州にデザイン拠点を置く自動車メーカーによるデザインコンペティションだ。2012年はスバルの他に、GM、BMWグループ、メルセデスベンツ、ホンダ(日本と米国)が参加している。

2012年のテーマは、「2025年のハイウェイパトロールカー」。スバルの米国R&D部門が、今年のデザインチャレンジに出品したのが、SHARCである。車名のSHARCとは、スバル・ハイウェイ・オートメーテッド・レスポンス・コンセプトの略。

SHARCは、4輪にインホイールモーターを内蔵したEV。それぞれが96psのパワーを引き出し、トータルで最大出力384psを発生する。24時間のパトロールを可能にするため、自動運転のロボットカーとして、警察官の負担軽減にも配慮する。

サスペンションに、電子制御のフレキシブルアームが採用されるのも特徴。路面や走行状況に応じて、車体を浮かせる「ホバーモード」に切り替わる。緊急走行を知らせるレッド&ブルーのライトが、タイヤ&ホイールに組み込まれるのも特徴。スバル自慢の「アイサイト」も、3Dゴーグルと連動した新バージョンに進化した。

また、任務が終了すると、車体がコンパクトに折り畳まれる点も斬新。樽状の格納庫に収納される。

審査員のひとり、デザインLAのチャック・ペリー氏は、「今年の作品は、革新性や技術の面で素晴らしいものばかり。中でもスバルのSHARCは、今年のテーマに最も忠実で、高い機能性や問題解決のテクノロジーを提案していた」と述べ、SHARCを高く評価している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  2. 公取委、ダンロップに行政処分 全天候型タイヤ「安売り阻止」疑い[新聞ウォッチ]
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る