ZMPは、同社のステレオビジョンシステム「RoboVision」をMATLAB/Simulinkから利用可能とする「RoboVision MATLABオプション」の販売を開始した。
RoboVisionは、ステレオカメラ、画像認識ボード、CPU ボードがワンセットとなり、30フレーム/秒で距離画像の取得が可能なシステムで、自動車および部品メーカー、大学など研究機関において、車間距離の計測や障害物の検出、といった用途で活用されている。
今回販売を開始するオプションを利用することで、ステレオカメラからの視差データをMATLAB/Simulinkで利用することが可能となり、RoboVision標準のC言語に代わり、MATLAB/Simulinkでのアプリケーション開発が可能となる。自動車業界をはじめ産業界で広く導入されているMATLAB/Simulinkに対応することで、開発環境が統一され、既に構築されているアプリケーションとの連携も可能となるなど、開発効率の向上に貢献する。
また同オプションは、RoboVisionを搭載している1/10サイズカーロボティクスプラットフォーム「RoboCar 1/10」にも利用可能。RoboCar 1/10は、省スペースで自動車の実験ができるプラットフォーム車両で、同オプションを搭載することにより、赤外線測距センサ、レーザーレンジセンサ、ステレオカメラのデータを活用したMATLAB/Simulinkアプリケーションの開発が可能となり、衝突回避や障害物回避、追従走行といった研究開発で活用することができる。
価格は、一般15万7500円、アカデミック13万6500円。