フォルクスワーゲングループに属し、チェコに本拠を置くシュコダは12月6日、ロシアで『イエティ』のノックダウン生産を開始したと発表した。
2011年6月、フォルクスワーゲングループとロシア自動車製造大手のGAZグループは、フォルクスワーゲンとシュコダブランド車を、GAZが現地受託生産することで合意。これに合わせてフォルクスワーゲングループは、2億ユーロをGAZの工場に投資し、製造ラインを改修した。
受託生産を行うのは、GAZのニジニ・ノヴゴロド工場。今回、同工場において、シュコダの小型クロスオーバー、イエティのノックダウン生産が開始された。この受託生産契約は、2019年まで続く。
フォルクスワーゲンは2007年11月、ロシア・カルーガ工場でのノックダウン生産を開始。2009年11月には、同工場に車体プレス、塗装、車両組み立ての各工場が完成し、現地での一貫生産体制が整った。それでもフォルクスワーゲンは、急成長中のロシア市場の需要に対応するのは不十分と判断し、GAZへの委託生産を開始した。
GAZのニジニ・ノヴゴロド工場で組み立てられたイエティは、ロシア市場で販売。同車の2012年1-10月ロシア累計販売台数は1万3600台で、前年実績の2倍以上の伸び。イエティのノックダウン生産開始により、急増する需要に対応する。