日産自動車から発売された、新型『シルフィ』のアピールポイントは、“セダン本来の美しさを追求したデザイン”と、“クラスを超えた快適性”だ。
「その洗練されたプロポーションを実現するために、旧型に対して全高を約15mm引き下げました」と述べるのは、商品企画本部商品企画室チーフプロダクトスペシャリストの田川博英氏。「ただし、居住性を犠牲にすることがないように、ヒップポイントを引き下げるなどパッケージングの工夫をして、居住性も十分なものを実現しました」という。
また、田川氏はクラスを超えた快適性を実現するための2つのポイントを挙げる。まず、「旧型から好評だった後席の圧倒的な広さです。ドアを開けた瞬間に、“あ、広いな”としっかり感じてもらえる広さとなっています」。そして、「静粛性にもこだわりを持って開発しました。発進時、市街地を走行しているとき、高速を走っているときなど、様々なシーンを想定し検討することで、クラストップレベルの静粛性を実現したのです」と話す。
さらに、「車両サイズを拡大しましたが、取り回しを犠牲にはしていません。スムーズで軽いステアリングと、クラストップレベルの最小回転半径(5.2m)を実現することで、とても取り回しのしやすいクルマに仕上げました」と語った。