フルモデルチェンジした日産『シルフィ』の大きな特徴のひとつに、広い室内空間がある。
グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部プロダクトチーフデザイナーの大月圭介さんによると、室内は、幅方向で30mm広がったとする。「もともと前後方向には十分余裕のあるクルマでしたので、横方向に幅が広がったことで、空間としてのプロポーションが良くなりました」と述べる。
大月さんは、「旧型シルフィの後席に座っていますと、ちょっと細長い空間と感じてしまいました」。このことに対し、「新型は幅が広がったことで、バランスの良い空間になったと思います。実際の寸法だけではなく、空間の作り方として、本格的なセダンらしい空間になりました」とその仕上がりに自信を見せた。
さらに、「エクステリアと同様、品質感にすごくこだわりました。インパネの上部に継ぎ目が全くなく、柔らかい素材を使っているのです。また、合わせ目なども非常にきっちりと作っています」とし、「そういった品質感に対するこだわりの結果、より快適な空間と合わせて、セダンらしい価値観に合致するような作りとしています」と語った。