マレーシア解散総選挙、ナジブ首相は来年3月実施の意向か

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの与党連合・国民戦線(BN)を構成する統一マレー国民組織(UMNO)
マレーシアの与党連合・国民戦線(BN)を構成する統一マレー国民組織(UMNO) 全 2 枚 拡大写真

マレーシアのナジブ・ラザク首相は2013年3月に国会を解散し、同月中に総選挙を行う方針を固めたもようだ。華字紙「星洲日報」が与党連合・国民戦線(BN)の消息筋の話として報じた。

ナジブ首相は、先ごろ行われた与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)の代表者大会の席上で12月中の総選挙の可能性を示唆したが、12月中の実施の可能性は低いとみられる。なおBN所属のマレーシア華人協会(MCA)の幹部からは中国正月後の実施を示唆する発言が出ているが、MCA党執行部は3月の実施を見込んでいるという。

同消息筋によると、来年3月の総選挙実施は9月中にすでに決定済みだった。ただ実施時期が流動的だった背景には、UMNO内部の問題やBN内部の議席配分を巡る問題、華人教育問題に対応する必要があったためだという。

加えて野党連合・人民同盟(PR)が政権を掌握する、ペナン州やセランゴール州の動向がある。両州政府は、総選挙が早めに行われた場合には国政と同歩調をとらずに州議選を後日行う可能性を示唆している。野党のマンパワーを分散させたいBNとしては何が何でも同時開催したいところで、そのためには先延ばしのできない3月まで実施を引っ張るのが得策だという訳だ。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  4. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  5. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  6. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  7. 今どき? ダウンサスが注目される理由とは…夏のカスタムHOW TOまとめ
  8. 新型ドゥカティ『パニガーレV2S』日本上陸に「スイングアームアームすげー」「日本じゃ全力は使えない」など驚きの声
  9. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  10. 車内で動画やサブスクが見放題!Apple CarPlayも!データシステム『U2KIT』はディスプレイオーディオ革命だPR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る