コマツ、茨城工場にバーチャルリアリティ装置を導入

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コマツ、バーチャルリアリティ装置「4面VRシステム」を茨城工場に導入
コマツ、バーチャルリアリティ装置「4面VRシステム」を茨城工場に導入 全 2 枚 拡大写真

コマツは、茨城工場に、日本SGIの建設機械を設計・開発するバーチャルリアリティ装置「4面VRシステム」を導入した。システムは茨城工場内に建設された試作工場に設置し、12月12日から稼働開始した。

コマツは2007年1月に大型建設機械の生産拠点として茨城工場を竣工、鉱山で使用されるダンプトラックなど、主に海外向けのタイヤ式大型機械を開発している。海外向けの大型機械は受注生産がほとんどで、設計・開発の効率化が課題。

今回コマツは、大画面での立体投影によって操作性や整備性などを詳細に検討・評価できる本格的なバーチャルリアリティ装置を導入、開発力の向上とスピードアップを図る。

今回導入した4面VRシステムは、立体投影された建機の中に、運転者や整備者が実際に入り込んでいるかのように体感できる没入型システム。実物大で立体的に見ることによるデザイン性の検討や、運転席からの前後左右の視界性、安全性をバーチャルでチェックできる。ポンプやエンジンの点検も、実物を扱うかのように確認でき、整備性や小修理性の検討も正確に行える。運転者と整備者の動作や視点、機械の動きを、第三者が別のモニターを通して客観的に確認できる。

コマツは1996年から建設機械・車両の設計・開発システムに3次元CADを積極的に導入、2004年からは全ての機種開発に3次元CADを利用している。一方で、開発する建機の視界性、安全性、整備性、小修理性の検討、実装評価を行うには、一般的なパソコンディスプレイでは実際の検討や評価にギャップがあった。

2011年5月には大阪工場に4面VRシステムを初めて導入し、稼働から約1年半で開発期間の短縮や試作機開発コストの削減など多くの効果が出ているとしている。今回、コマツにとって大阪工場に次いで2番目の本格的なバーチャルリアリティ装置の導入となる。

《レスポンス編集部》

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