小型車を中心に好調な売れ行きを見せた日産。総予約台数ではホンダ、トヨタに次ぐ第3位に滑り込んだ。
上位2強が不在だった2011年の4711台をも上回り、期間中の予約台数は倍増近い8819台に。「技術の日産」を連想させるそつない安定感に消費者の人気が集まった。
中でも、2011年10月にタイ国内で販売を開始した『アルメーラ』(排気量1200cc、日本名『ラティオ』)のブースには来場者が殺到。発売後1年以上が経つというのに、セダン好きのファミリー層を中心に予約が相次いだ。
主催者事務局によると、今回のエキスポで特に人気の高かったベスト3のうち1台がアルメーラ。他の2台は、ホンダ『シティ』とスズキ『スイフト』。タイでは中間所得者層の所得水準が上昇、値段の手頃な小型セダンやコンパクトカーの人気が高まっており、これを裏付けた形だ。
売れ筋だった日産車の販売価格は、アルメーラが42万9000バーツ(約107万円)から、『マーチ』(排気量1200cc)が38万バーツ(約95万円)から、『シルフィー』(排気量1600~1800cc)が74万6000バーツ(約186万円)から。
日産は、タイ市場でのシェアを2016年度に15%に引き上げることを目標に、新規車種を投入するなどしている。タイ国内での生産体制も拡大させており、マーチ、『ラティオ』(排気量1200cc)はタイで全面生産、日本に逆輸入している。