小規模水力発電所建設計画260件の中止を首相に提案=商工省‐ベトナム

エマージング・マーケット 東南アジア
ベトナムイメージ
ベトナムイメージ 全 1 枚 拡大写真

12月12日付のベトナム紙キンテーサイゴン電子版などによると、同国の商工省はこのほど、3メガワット以下の小規模水力発電所の建設計画について、260案件(出力合計440メガワット)を国家電力開発計画から外すことをグエン・タン・ズン首相に提案した。

商工省エネルギー総局水力発電局のドー・ドク・クアン局長によれば、これら260件の小規模水力発電所プロジェクト取り止め以外に、ベトナム全土の各地方省でも、地元での水力発電計画の見直しを進めた結果、計117案件(出力合計600メガワット超)が中止になったという。商工省では引き続き、各地方省に対して各水力発電所プロジェクトの規模についての見直しを要請しているとしている。

商工省によれば、国家電力開発計画に組み込まれた中小規模の水力発電プロジェクトは約990案件(出力合計約7500メガワット)あったが、計画の見直しにより、展開の遅れや投資効果の低さ、環境への悪影響などを理由に多くの案件が取りやめとなったという。現在、商工省によって「環境への影響が小さい」「森林面積の再生ができている」などの評価を受け、稼働または建設が進展している水力発電プロジェクトは約340案件となっている。また、投資効果の高い水力発電所の建設を進めるため、102件の小規模水力発電プロジェクトについて、建設を2015年以降とするよう、各省人民委員会への指導をズン首相に要請しているという。

朝妻 小津枝

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  3. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  4. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  5. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  6. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  7. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  8. VW史上最も安価なEV、『ID.2』の量産ボディを激写! 価格は2万5000ユーロ以下?
  9. 「ダークが似合う」新型ハリアーが話題に、特別仕様「ナイトシェード」のシリーズ化に期待の声も
  10. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る