米国の自動車最大手、GMは12月19日、米国財務省が保有するGMの株式2億株を買い戻すと発表した。
GMは2009年、破産法の適用を申請し、経営破綻。その後、米国政府が事実上、GMを国有化した。米財務省が現在、GMの株式およそ5億株を保有している。
今回の発表によると、GMは米財務省から、自社株2億株を総額55億ドル(約4635億円)で買い取る方針。12月18日時点でのGMの株価は、27.3ドル(約2300円)。GMが米財務省に提示した買取り価格は、1株27.5ドル(約2317円)で、12月18日の終値をおよそ7%上回るものだ。
さらに米財務省は、今後15カ月以内に、保有する残りのGM株およそ3億株を売却し、政府の出資を解消する計画。一部メディアから、GMゼネラル・モーターズはガバメント(政府の)モーターズ、と揶揄された状態を脱することになる。
GMのダン・アカーソン会長兼CEOは、「今回の発表は、米政府による支援の終わりに向けての重要なステップ。GMの成長と将来が強固なことの証」とコメントしている。