eCall緊急通報システム、GSM利用の理由は「カバレッジの問題」

自動車 テクノロジー ITS
マーセル・フィッサー氏
マーセル・フィッサー氏 全 3 枚 拡大写真

欧州が2015年から新型車への導入を義務付けている「eCall緊急通報システム」は、第2世代携帯電話(2G)規格であるGSM方式を用いて欧州全土でサービスを展開することになっている。

デジタルセキュリティを手がけるジェムアルトの副社長で、ERTICO(ITSヨーロッパ)のサプライヤーズセクタープラットフォーム長を務めるマーセル・フィッサー氏は12月19日、横須賀市で講演し「基本的にカバレッジの問題」とした上で「2Gは将来にわたってまだまだ利用されていく」との見通しを示した。

2Gは3G(第三世代携帯電話)に比べ電波の利用効率が劣るものの、コストが安いことが利点で、日本や韓国を除く212か国、約20億人が利用しているといわれている。

フィッサー氏は「3G、LTEのネットワークを考えると欧州でどれくらいカバレッジが広がっていくかということがキーになる。また、すでに2G対応のコネクティビティとして数百万のデバイスが普及しているのに対し、新しいコネクティビティのための投資をしていくのかという問題もある」とも指摘。

さらに「2Gは将来にわたってまだまだ利用されていくと思う。少なくとも20年は2Gのネットワークは存在し続けていくだろう」と述べた。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 水平対向8気筒エンジン搭載バイクは世界唯一、中国長城汽車の「SOUO」ブランドが発表
  2. 6年ぶりビッグネーム復活!? 新開発のV12エンジンが搭載されるフラッグシップGTとは
  3. トヨタ『シエンタ』対応の「車中泊キット」一般販売開始
  4. VWの小型ミニバン『キャディ』、改良新型を生産開始…5月末ドイツ発売へ
  5. BMWの新型車、ティザー…実車は5月24日発表へ
  6. スズキ スーパーキャリイ 特別仕様は“For Your Work Buddy”…デザイナーの思いとは?
  7. MINI ハッチバック 新型の頂点「JCW」、今秋デビューへ…プロトタイプの写真を公開
  8. BMWが14車種の新型車を発売へ…『X3』や『1シリーズ』に新型 2024年
  9. 『セリカ』はGRで復活か? エンジンは?---トヨタの名車が再登場へ
  10. 「トゥクトゥク通学」学生の問題意識から生まれたレンタルサービス、実証試験を開始
ランキングをもっと見る