外国人観光客を狙った強盗や窃盗事件が増加 ホーチミン・ベトナム

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12月19日付のベトナム紙キンテーサイゴン電子版などによると、同国のホーチミン市文化スポーツ観光局はこのほど、同市を訪れる外国人観光客が強盗や窃盗の被害に遭うケースが増えていることを明らかにした。

同局が、市内の大手ホテル10軒および大手旅行会社10社に対して行ったアンケートによれば、2012年に外国人観光客が強盗被害にあったケースは255件に上ったほか、ホーチミン市外務局でも、「外国人を狙った強盗事件やレストランでの従業員による窃盗事件に関連した苦情文書を222件、受理した」としている。また、ホーチミン市公安が確認している事件も、強盗事件を中心に117件(前年比26件増)に達している。

物乞い、観光客につきまとう行商人、法外な料金を要求するタクシーなども増えており、多くの旅行会社が頭を悩ませているという。大手旅行代理店APEXのグエン・バン・チャン社長は、「最近の強盗事件に関する情報により、旅行客は不安がっている。彼らの安全を守るのは大変だ」と語り、Viking観光会社のチャン・スアン・フン社長も、「外国人観光客が空港に着くと、すぐにガイドが身の回り品に注意を払うよう繰り返している。しかし、タクシーで多額の料金を要求される被害などは相次いでおり、名の知れた大手タクシー会社も例外ではない。2万ドンの道のりに40万ドンを請求するドライバーもおり、タクシー会社に連絡して返金を求めようしても、相当の労力と時間を要する」と打ち明ける。

 こうした状況を前に、ホーチミン市人民委員会では、これから2013年テト(ベトナム正月)にかけての「旅行客の安全確保と治安維持計画」を公布。市内の1区、3区、5区、および、各ショッピングセンターとイベント会場などを24時間体制で巡回する計画だとしている。

朝妻 小津枝

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