1995年7月にアメリカのアマチュア天文学者、アラン・ヘールとトム・ボップによって発見されたヘール・ボップ彗星が、周りにあるどの星よりも明るくなった。
この彗星は明るい大都市の照明の上でも視認することができる。ただし大都市の明かりから離れた場所では、より壮観なショーを見せてくれる。
12月23日に撮影されたこの彗星の画像は、イタリアのコルチナ・ダンペッツォを囲むドロミーティ山群にあるヴァル・パローラ峠で撮影された。
青いイオンの尻尾は彗星の中心核からのイオンから成り、太陽風によって押し出されている。白い塵の尻尾は、彗星の背後を周回する太陽からの太陽光の圧力によって押し流される、中心核からのより大きな塵の粒子から構成される。
これまでの観測でヘール・ボップ彗星の中心核の回転は、約12時間に1回と判明している。ヘール・ボップ彗星の最高の明るさを超える別の彗星は、来年に太陽系内にやって来ることが予想されている。