NASAのイオンエンジンが世界記録を達成

宇宙 テクノロジー
NASA Evolutionary Xenon Thruster:NEXTイオン推進機
NASA Evolutionary Xenon Thruster:NEXTイオン推進機 全 4 枚 拡大写真

アステロイドベルト(小惑星帯)の調査ミッションを与えられたドーン探査機は小惑星ベスタとケレスを訪れているが、現在NASAは次世代探査機に搭載するためのイオン推進機を開発中である。

NASAはこのイオンエンジンの開発プロジェクトを「革新的キセノン推進機(NASA Evolutionary Xenon Thruster:NEXT)」と名付け、未来において必要とされる7kWのイオン推進エンジンを試作した。

このイオン推進機は、化学推進エンジンに比べて少量のレベルの推進を生み出すが、より高い比推力・排気速度で動作する。そしてそれはイオン推進機が、化学推進エンジンの10から12倍の燃料効率を持つことを意味する。ロケットの比推力・燃料効率が高いほど、宇宙船は与えられた量の燃料でより遠くまで旅することができる。

NEXTイオン推進機は4万3000時間以上に渡って稼働し、それはロケット科学者にとって、この推進機が770キログラム以上のキセノン推進薬を処理して、3000万Nニュートン秒の累計衝撃を宇宙船に提供することを意味する。この実証パフォーマンスは、科学宇宙船を複数の小惑星、彗星、外惑星とその衛星の域外探査を可能にするものだ。

《河村兵衛》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. いつでもビーチ気分! 夏仕様のSUV『ハバナ』が30台限定で登場、499万円から
  3. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  4. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
  5. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る