フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカは1月3日、2012年の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は1973年以来、過去最高の43万8133台。前年比は35.1%の大幅増を記録した。
好調な販売の原動力になっているのが、北米専用セダンの新型『パサート』。同車は2012年、新記録となる11万7023台を売り上げた。前年比は412.5%増と、高い伸びを示す。
パサートを台数で上回ったが、『ジェッタセダン』で14万6478台。しかし、前年比は2.7%減と後退した。2012年6月、現地発売された『ザ・ビートル』は2万8654台を登録。前年比は409.3%増と、良好な立ち上がりを見せる。
また、欧州で新型が発表されたばかりの『ゴルフ』シリーズも、先代モデルが引き続き人気。2012年は、前年比15.9%増の2万0677台を売り上げた。追加設定された高性能モデル、「ゴルフR」は3894台を登録する。
SUV系では、『ティグアン』が前年比22.1%増の3万1731台を販売。『トゥアレグ』も40.1%増の1万0553台と伸びた。クライスラーグループからOEM供給を受けるミニバン、『ルータン』は16%減の1万0483台にとどまった。
なお、フォルクスワーゲンの2012年12月単月の米国新車販売は、1970年以来の新記録となる4万4005台。前年同月比は35.4%増と、28か月連続で前年実績を上回る。
フォルクスワーゲンオブアメリカのジョナサン・ブラウニング社長兼CEOは、「2012年は新たな記録を打ち立てた。中長期的な成長計画の実現に向けた重要なステップ」とコメントしている。