メルセデスベンツは1月13日、小型4ドアクーペ『CLA』を米デトロイトで世界初公開した。4ドアクーペという新たなセグメントを開拓した『CLS』の弟分的存在となる。
CLAは2012年4月に公開されたコンセプトカー『コンセプトスタイルクーペ』の市販版。新型『Aクラス』の車体を基にした派生車種という位置づけだ。
CLAに搭載されるのは、1.6リットルターボエンジンと2.0リットルターボエンジン、2.2リットルディーゼルエンジンの3種類。1.6リットルには6速ATが、2.0リットルとディーゼルには7速DCTが組み合わされる。駆動方式にはFFに加えて、新世代4WDがオプションで選択可能。
また、計算されたエアロダイナミクスにより、世界最高クラスとなるCd値0.22を実現している。
CLAの欧州販売価格は2万8997ユーロ(約289万円)から。デリバリーは4月に開始されるほか、日本への導入も2013年中には行われる見込み。
ダイムラーAGのディーター・ツェッチェ取締役会会長は、CLAの主な対象となる顧客を「北米だけで7500万人はいるとされる"ジェネレーションY"と呼ばれる世代」と規定した上で、「(その世代に受け入れられるためには)本物のメルセデスでありながら、みんなが思っているメルセデスが違うものが必要だった」とその背景を語った。
なお、CLAは1月14日から開幕するデトロイトモーターショー13には出展されない。