ムルデカスタジアムで野党が大規模集会 10万人が参加も混乱なく終了

エマージング・マーケット 東南アジア
ムルデカスタジアムで野党が大規模集会 10万人が参加も混乱なく終了
ムルデカスタジアムで野党が大規模集会 10万人が参加も混乱なく終了 全 1 枚 拡大写真

野党連合・人民同盟(PR)構成3党と非政府組織(NGO)が主催する大規模集会「ヒンプナン・ケバングキタン・ラクヤット(1.12HKR=人民の立ち上がれ集会)」が12日、クアラルンプール(KL)のムルデカ・スタジアムで行われた。

午前9時頃から市内の各拠点に支持者が集まりはじめ、三々五々スタジアムまで行進を開始した。集会は午後2時に開会したが、大きな混乱もなく午後5時頃に平和裏に終了した。警察側の発表では参加者は4万5千人だが、一般メディアや支持者らは会場に入りきれずに周辺で集まった人も含めると10万人、独立系の研究機関「PoliTweet.org」は15万人が参加したと推定している。

人民正義党(PKR)のサイフディン・ナシティオン書記長は、政府に対し10項目の要求リストを発表。要求には▽公平な選挙▽サバ州やサラワク州の国民を含め全てのマレーシア人に対する平等な扱い▽石油を生産する州への20%のロイヤルティ▽公務員の質の向上▽全てのマレーシア人への健康的な生活環境▽英語の利用を高めながらマレー語の保存▽マレーシア人を対象とした無料の教育ーーなどが盛り込まれた。

集会に参加した野党連合・人民同盟(PR)の実質的指導者のアンワル・イブラヒム元副首相は、独立記念式典が行われたムルデカ・スタジアムでの開催が認められたことからも1.12HKRは歴史的な出来事だと述べた。

政府のスポークスマンは、与党連合・国民戦線(BN)が導入した平和的集会法により1.12HKRが平和的に行うことができたコメントした。選挙に関しては、選挙委員会(EC)は「消えないインク」の使用や、在外投票を認めるなど選挙システムを強化しており、次期総選挙は公正なものになると強調した。
警察は、▽参加者がスタジアム側が指定していた3万人を大幅に上回ったこと▽扇動的な横断幕が掲げられたこと▽子供連れの参加者がいたこと——の3点が「平和的集会法」に違反していると指摘。捜査を行っていく考えを示した。
(ザ・サン、1月14日、ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレーシアン・インサイダー、フリー・マレーシア・トゥデー、1月13日)

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. スバル『レガシィ』生産終了、米工場から最終モデルがラインオフ…36年の歴史に幕
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. 日産『マイクラ』新型、全車EVで約320万円から…英国で予約開始
  4. 「小さなハヤブサ」と「小さなYZF-R1」が宿っている…同じ250ccスポーツでも全く違う!? スズキ『GSX250R』とヤマハ『YZF-R25』を乗り比べてみた
  5. トヨタと別れ独自開発? BMW『Z4』次期型の最終デザインを占う!
  6. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  7. 17年落ちクロスロードが“現代車”に化けた! 1年試して効いたアフターパーツ3選
  8. 日産『フェアレディZ』の「レトロな仕様」に注目…土曜ニュースランキング
  9. 可愛さそのまま! ルノー『トゥインゴ』が5ドアEVで2026年に復活…これが最終デザインだ
  10. 【ヤマハ YZF-R25 試乗】街では優しく、峠では刺激的。熟成された250ccスポーツの「二面性」…伊丹孝裕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る