変わるカンボジアのスマートフォン市場

エマージング・マーケット 東南アジア
iPhone 5
iPhone 5 全 1 枚 拡大写真

iPhoneは高額だが、カンボジアでは一定の人気がある。ハイエンドな端末を持つことはステータスの象徴であるからだ。

しかしマーケットシェアを競う上では、価格の切り下げは避けられない。Appleは今年中に、価格の低い他社製品に対抗するため、アジア向けにより小さくコストパフォーマンスに優れたiPhoneを提供する予定だという。情報筋によると、99$から149$の価格が検討されているということだ。

現在カンボジアのスマートフォン市場では、Android OSベースで端末の多様性をもつSumsungのシェアが郡を抜いている。一方iPhoneは、iOSベースの唯一の携帯電話であり多様性はない。業界関係者は、OSもアップルにとっての障害になってしまっていると話す。

他メーカーを見ると、LGはクメール語入力可能な文字コード"Khmer Unicode"を唯一サポートしている強みを持ち、Nokiaは今年Windows Phone 8 OSを採用した端末をリリースする予定だ。同社は「現在提供しているNokiaベースのスマートフォンよりも自由度の高い製品になる。Androidと競合するだろう」と述べている。

カンボジアでは、各キャリアの提供するサービスをそれぞれ受けるために複数のSIMカードを買うユーザーも多い。先月、1500万人である全人口を上回る累計2000万枚のSIMカードが買われたことが報じられている。こうした事情も端末選びをする上で関わってくる。

低価格版iPhoneと、Windows Phone 8 OSベースの端末が出揃う今年末にかけて、カンボジアのスマートフォン市場の様相が変わるかもしれない。

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ホンダ『CR-V』に初のオフロード仕様「トレイルスポーツ」登場
  2. 30年で25台のスバル車を購入、26台目に新型『フォレスター』を選んだ英国スバリストの愛
  3. FJクルーザー が復活へ…トヨタ『ランドクルーザーFJ』最終デザインはこれだ!
  4. 「鳳凰」モチーフも、中国の伝統文化とり入れた全長5.3mの高級SUV、BYDが発表
  5. 伝説のバイク漫画『バリバリ伝説』ZIPPOライター発売、世界限定150個
  6. スズキ『スペーシア』など6740台…4月のリコール記事まとめ
  7. ポイ活主婦に自動車税の納付の仕方を聞く…キャンペーンで全額還元・ポイントで0円払いもできる!
  8. 日産『リーフ』次期型、三菱自動車にOEM供給へ
  9. 伝説的ホンダ「タイプR」のリアビューがキーホルダーに
  10. スカニアが始めるレンタルトラックの戦略的意義
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  2. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る