イタリアの自動車大手、フィアット。同社がイタリアの主力工場のひとつで、従業員の一時帰休を計画していることが分かった。
これは1月15日、フィアットが声明の中で明らかにしたもの。同社はイタリア・メルフィ工場に関して、従業員の一時帰休を申請したと発表している。
一時帰休はレイオフと呼ばれ、景気の悪化などを理由に、従業員を一時的に解雇。景気が回復すれば、従業員を再雇用することを条件にして、労使が協定を結ぶ。
今回のフィアットのレイオフ申請は、欧州での信用不安を受けて、新車販売が落ち込んでいるのが理由。メルフィ工場では現在、『プント』などを組み立てているが、在庫が増えるのを防ぐため、随時生産調整を行っている。
フィアットは、「メルフィ工場では新型2車種の生産を、近い将来開始する予定。そうなれば、全従業員を正社員として、再び雇用できるだろう」と説明している。