東京アールアンドデーは、オートモーティブワールド13の会場で、同社が秋田県産業技術センターなどと共同で開発しているEVバスの展示を行った。いすゞ製の大型路線バス車両『エルガ・ミオ』をベースとしたもので、秋田県内の企業が装備品を提供している。
この車両は「あきたEVバス実証コンソーシアム」が昨夏から秋田市内でテストを開始したもの。UQM社製のモーターと、エナデル社製のリチウムイオンバッテリーを採用しており、航続距離は約36km。短い距離を走行し、高い頻度で充電を行うという運用は、他の地域でも試験が行われているEVバスと同様だ。バッテリーの長寿命化を図るには、この運用方法が適切だという。
バスには秋田県内にある企業が提供したパーツ類が数多く搭載されており、EVバス普及による産業振興も同時に狙っている。
冬の寒い時期…ということや、寒冷地である秋田県を走るということで気になってくるのは暖房装置だが、このバスには燃焼式のヒーターが搭載されており、電気を使うことはないそうだ。このヒーターはバイオ燃料で動いている。