川崎重工、旋回式スラスター レックスペラ 新工場を建設

船舶 企業動向
スラスター第2工場
スラスター第2工場 全 2 枚 拡大写真

川崎重工は、同社播磨工場において、旋回式スラスター「レックスペラ」の新工場を完成させ、生産を開始したと発表した。

今回生産を開始した新工場「スラスター第2工場」は、舶用推進機の生産体制強化を目的とするもので、今後需要の拡大が見込まれるレックスペラの生産を従来の神戸工場から移転した。移転に伴う工場レイアウトの最適化や組立・試運転設備の増設により、「レックスペラ」の生産能力は従来比1.5倍の年間約140台となる。

レックスペラは、水平方向360度の任意の方向に推進力を得られる全旋回式推進機で、推進機・舵・サイドスラスターの機能を備えている。最近では、海底資源開発などに用いられるシャトルタンカーやドリルシップなどの大型船や、洋上設備に資材輸送等を行うサプライボートなどのオフショア船に搭載され、掘削・荷役時における高い定点保持能力や高い操船性を提供している。

新工場は、近年の海底資源開発市場の急速な成長に伴う、大型船・オフショア船などの 需要拡大に対応するための新たな生産拠点としの役割を果たす。同社は、2008年10月に船舶を横方向に推進させるサイドスラスターの生産工場を播磨工場に新設しており、今回の新工場の完成により、舶用推進機の生産性向上を図っていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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