【ダイハツ ムーヴカスタムRS 試乗】リッターカーの存在を否定したくなる…諸星陽一

試乗記 国産車
ダイハツ・ムーヴカスタムRS
ダイハツ・ムーヴカスタムRS 全 14 枚 拡大写真

ビッグマイナーチェンジを行い、燃費の向上や衝突回避支援の自動ブレーキシステムなどを採用した『ムーヴ』。

ムーヴには標準タイプのムーヴとスポーティ仕様のムーヴカスタムがある。ムーヴのエンジンはベーシックタイプが52馬力の3気筒自然吸気となるが、カスタムのRSというグレードにのみ64馬力のターボ仕様が搭載されている。

RSは今回のウリである自動ブレーキは装着されず、JC08モード燃費は25.2km/リットルと自然吸気の29.0km/リットルよりも1割以上悪い。しかし、64馬力という出力とリフレッシュされた足まわりが組み合わされた新しいカスタムRSは、ぜひとも紹介しておきたい1台なのだ。

ムーヴのボディはオーバークォリティではないかと思うほどしっかりしている。おそらく1リッター程度のエンジンを載せても、十分に耐えるだろう。

クルマを走らせると、動きにムダがない。アクセルを踏んでも、ブレーキを踏んでも、ハンドルを切っても、すべての操作がリニアにクルマに伝わる。これもボディがしっかりしているからにほかならない。

ボディのよさはいろいろなシチュエーションで発揮されるが、なによりもいいのは、乗り心地と快適性。荒れた路面を走っていても、ボディがきしむような感覚がない。軽自動車特有のボディのどこかがゆるんでいるようなフィーリングがないのだ。

このしっかり感は安心感へとつながり、スポーティにクルマを走らせようという気を起こさせてくれる。現行の軽自動車のなかでは、抜群の性能と言っていい。

5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  2. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  3. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  4. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
  5. 日本とは違う『カローラセダン』に「GRスポーツ」が登場、ステアリングもGRがチューニング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る