【デトロイトモーターショー13】メルセデスAMG、BMW M、アウディRS…550psオーバーの競演

自動車 ニューモデル モーターショー
メルセデスベンツ E63 AMGの大幅改良モデル(デトロイトモーターショー13)
メルセデスベンツ E63 AMGの大幅改良モデル(デトロイトモーターショー13) 全 9 枚 拡大写真

1月14日、米国で開幕したデトロイトモーターショー13。メルセデスベンツのAMG、BMWのM、アウディのRSと、ドイツプレミアム御三家の高性能部門が、そろって新型車を発表した。3車の共通キーワードは、最大出力550ps以上だ。

まずはBMWが、『M6 グランクーペ』を初公開。同車は4ドアの『6シリーズ グランクーペ』をベースに、高性能化を図ったモデル。『M5』などと共通のエンジンは、BMW M社がチューニングした直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボ。このエンジンは、最大出力560ps/6000-7000rpm、最大トルク69.3kgm/1500-5750rpmを引き出す。

トランスミッションは、7速デュアルクラッチの「M DCT」。M6 グランクーペは0-100km/h加速4.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを発揮する。オプションのMドライバーズパッケージでは、リミッターが解除され、最高速は305km/hとなる。

アウディは、『RS7 スポーツバック』をワールドプレミア。アウディの上級大型4ドアクーペ、『A7 スポーツバック』の頂点に立つ高性能グレードだ。すでに『RS6 アバント』に搭載された新開発の直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボ「TFSI」エンジンは、最大出力560ps/5700-6700rpm、最大トルク71.4kgm/1750-5500rpmを発生する。

RS7 スポーツバックは、0-100km/h加速3.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)の実力。オプションの「ダイナミックパッケージ」と「ダイナミックパッケージプラス」では、リミッターの解除が可能。最高速はそれぞれ、280km/h、305km/hに高められる。

メルセデスベンツAMGは『Eクラス』の高性能グレード、『E63 AMG』の大幅改良モデルを初公開。Eクラス同様、フロントマスクを中心にイメージチェンジしたが、5461ccのV型8気筒ガソリンツインターボエンジンも、さらにパフォーマンスを引き上げている。

新しいE63AMGには、2種類のエンジンチューニングが存在。標準仕様は、最大出力が557ps/5500rpm、最大トルクが73.4kgm/1750-5250rpm。従来よりも、パワーを33ps、トルクを2kgm高めた。今回の改良を機に初設定される4WDの4マチック仕様の場合、0‐100km/h加速は3.7秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の実力だ。

これでも物足りない顧客のために、AMGは「S-モデル」を用意。従来の「AMGパフォーマンス」パッケージに代わる仕様で、エンジンコンピューターなどに専用チューンを実施。最大出力585ps/5500rpm、最大トルク81.6kgm/1750-5000rpmを獲得する。標準仕様のE63 AMGに対して、28ps、8.2kgmパワフルだ。

トランスミッションは、7速デュアルクラッチのAMGスピードシフトMCT 7。S-モデルは0‐100km/h加速を3.6秒で駆け抜け、最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。0‐100km/h加速は、通常のFR仕様よりも0.6秒、通常の4マチック仕様に対しては0.1秒速い。

3車を比較すると、パワーと0-100km/h加速では、585ps、3.6秒のメルセデスベンツE63 AMGのS-モデルが一歩リード。しかし、最高速が300km/hを超えるのは、BMW M6グランクーペとアウディRS7だ。しかしE63 AMGも、リミッターが解除できれば、オーバー300km/hの領域へ足を踏み入れるのは間違いない。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 電動モビリティ「ブレイズ」、名古屋本社で試乗体験会開催へ…新商品「スタイル e-バイク」も
  2. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  3. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  4. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  5. 「完璧なフルモデルチェンジ」三菱『デリカミニ』が2代目に! 可愛さも機能も大幅進化で「後世に受け継がれる名車」と話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る