外国人労働者の人頭税、全額本人負担と決定…雇用者側は「不十分」と批判 マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

産業界から見直しを求める声が上がっている最低賃金制度に関連して、政府は1月30日の閣議で、特に批判の多い外国人労働者の人頭税について全額本人負担とすることを決定した。

雇用者側の負担軽減を図る形だが、宿泊費や食費、交通費、保険料などの他の費用については引き続き雇用者側が負担しなければならず、雇用者側から不十分との不満の声が上がっている

アハマド・フスニ第2財務相によると、900リンギ(半島部)の最低賃金制度導入によって労働者の賃金が平均30—50%上昇、時間外手当も含めると月収は1200-1500リンギになる。

一方、人頭税は産業別に額が異なっており、製造業や建設業は年間1250リンギ、農園業は590リンギ、農業・家政婦は410リンギ、サービス・福祉は600リンギ、島嶼リゾートは1200リンギ——などとなっており、月額にすると34.16-154.16リンギとなる。アハマド・フスニ大臣は、労働者の月収は300-500リンギ増えることになるため、例え人頭税が個人負担になっても昇給分が上回っており外国人労働者にとって受け入れられるものだとして理解を求めた。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  6. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  7. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  8. 『N-ONE e:』の高性能版? ホンダ「スーパーEVコンセプト」インドネシアで初公開
  9. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
  10. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る