欧州最大の新車需要国、ドイツ。そのドイツの2012年新車販売台数がまとまり、2年ぶりのマイナスとなったことが分かった。
これは、ドイツ自動車工業会(VDA)が公表したもの。2012年のドイツにおける乗用車の販売台数は、308万2504台。前年比は2.9%減と、2年ぶりに前年実績を割り込んだ。
販売が落ち込んだのは、欧州全体の信用不安の影響。それでも、フランスの前年比13.9%減の189万8760台、イタリアの19.9%減の140万2089台、スペインの13.4%減の69万9589台に比べれば、ドイツの落ち込み幅はひと桁台と少ない。
メーカー別では、首位のフォルクスワーゲンが118万台を販売。前年比は1.9%増と、信用不安の中で販売台数を伸ばした。これは2012年9月に発表した新型『ゴルフ』の受注が好調なためだ。
なお、2012年12月単月のドイツ新車販売は、20万4300台。前年同月比は16%減と2桁減となった。ドイツ自動車工業会によると、ディーラーの営業日が前年よりも4日少なかったためだという。