エアバスは、2012年(1-12月)に航空機を89社、588機を引き渡し、過去最高を記録した。
受注機数は目標数の650機を上回り914機の受注を獲得した。受注の内訳は、A320ceoファミリー(従来型)が305機、A320neoファミリー(新型エンジン搭載型)が478機、A330/A340が82機、A350XWBが40機、A380が9機となる。
受注残は航空史上最大の4682機となった。金額ベースで6380億米ドルになる。
2012年度に引き渡した588機は、前年実績を10%上回った。エアバスは生産機数を11年間連続で増加させている。引き渡した588機の内訳は、単通路型のA320ファミリーが455機で新記録となった。広胴型も新記録の103機。
A330ファミリーは月産機数が過去最大の9.5機で、2013年春には10機に増加する予定。A380は目標の30機を引き渡し、新記録を達成した。
エアバスの2012年度金額ベース総受注数の市場シェア(100座席以上)は41%を占める。純受注数の内訳はA320ファミリーが739機。単通路型の受注数累計は9000機を突破した。739機のうちA320neoファミリーは478機の受注を獲得した。広胴型ではA330ファミリーが58機、A350XWBが27機を受注した。また、A350-1000は大手航空会社から多くの受注表明を得た。大型機A380受注数は9機で、90%の市場シェアとなり、市場からの高い支持を実証した。
2012年は、A350XWBプログラムは順調に進捗した。最終組立作業が進み、飛行試験用のA350XWB初号機の構造部の組立も完了し、初の電源投入も行われた。
エアバスのファブリス・ブレジエ社長兼最高経営責任者(CEO)は「引き渡し数が過去最高を記録することができ、エアバスの効率性の高さを裏付け、製品に対する市場の厚い支持を実証した。2012年にはシャークレット装備機を初めて引き渡した」と述べた。