気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年2月5日付
●アベ相場業績押し上げ、IHI上方修正、トヨタ増益も(読売・1面)
●東電赤字1200億円に拡大(読売・1面)
●中国大気汚染西日本に不安(読売・1面)
●メキシコから日本車輸出、円高リスク回避拠点化進む(朝日・7面)
●世界販売4位に、日産・ルノー連合(朝日・7面)
●「EV普及」で新補助金、ガソリン車との差額負担(毎日・4面)
●ガソリン汚染土壌「芝」で浄化、住友林が新技術(産経・10面)
●中国1月の新車販売、日産・ホンダ2割増(日経・12面)
●日産、スペインで乗用車生産、来年夏(日経・12面)
ひとくちコメント
日産自動車・仏ルノー連合の発表によると、2012年の世界販売台数が11年比0.9%増の810万1310台。過去最高を更新したが、世界販売ランキングは11年の3位から4位に後退したという。
きょうの朝日や日経が報じているが、日産独自では5.8%増の494万133台。中国が反日デモの影響で伸び悩んだが、米国で9.4%増の114万台と暦年で過去最高の販売を記録したほか、日本やメキシコ、英国などの販売が順調で中国販売の不調を補ったという。
一方で、ルノーは欧州(ロシアを除く)の販売台数が18%減の127万688台と低迷。ただ、ブラジル、ロシア、アルジェリアなどの販売が堅調で欧州以外では9.1%増となったが、総合ランクでは日産の足を引っ張った格好だ。
この結果、2012年の世界販売ランキングは首位はトヨタ自動車の974万台、2位が米ゼネラル・モーターズ(GM)の929万台、3位が独フォルクスワーゲン(VW)の907万台となり、前年3位の日産・ルノー連合は4位に後退。5位は、現代自動車の712万台だった。
それにしても、トヨタ、GM、VWの“新ビッグ3”がそろって900万台を超えた。きょうの朝日と日経が報じているように、世界市場を見れば、例えばメキシコでは昨年の生産台数が288万台を超え、18年に400万台に達する予測もあるほどだ。今後は各社が世界販売1000万台を視野に入れた激しいシェア競争が予想される。