NEC、小田急電鉄に新列車無線システムを納入開始

鉄道 企業動向
小田急電鉄の新列車無線システム
小田急電鉄の新列車無線システム 全 2 枚 拡大写真

NECは、小田急電鉄に、SDR(ソフトウェア無線)技術を採用した新列車無線システムの納入を開始したと発表した。新システムは2016年7月の全面稼働に向けて、今後、順次納入していく。

《画像:NECのSDRデジタル列車無線システム》

システムは、首都圏の列車過密ダイヤに伴って、列車を安全に走行することへの関心が高まっているのに加え、総務省の「周波数再編アクションプラン」に基づいて、列車無線をデジタル化するもの。システムは、関東の相互乗り入れする鉄道事業者が、デジタル列車無線導入時、装置の仕様を共通化することや車両に搭載する機器を最小限とし、効率的な運用を図ることを目的に開発した共通仕様に基づく初のシステムとなる。

従来、鉄道事業者間で車両の乗り入れを実現するためには、鉄道事業者ごとに、それぞれ固有の運用形態に併せた仕様の列車無線機器を、乗り入れの線区ごとに搭載していた。新型システムの導入により、1台の無線装置で、事業者固有の運用形態に併せた機能・仕様の追加・変更・修正が容易に可能となる。

また、システム導入後、現在のアナログ方式からデジタル方式に変更されるため、音声通話に加え、データ通信も容易になり、情報伝達の迅速化が図れるほか、乗務員や列車の乗客に対し、より正確な情報提供が可能となる。

システムで採用したソフトウェア無線機は、ソフトウェア無線機のグローバル標準アーキテクチャーであるSCA(ソフトウェア・コミュニケーション・アーキテクチャー)規格を採用している。

NECではSDRデジタル列車無線システムを、今後、他の鉄道事業者へも提供することで、鉄道事業者の安全輸送確保や運行の効率化に貢献していく。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  5. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る