日本自動車殿堂歴史車記念イベント、ヨタハチ プロトタイプも登場[写真蔵]

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トヨタ・パブリカスポーツ
トヨタ・パブリカスポーツ 全 30 枚 拡大写真

2月10日、MEGA WEBヒストリーガレージ(東京都江東区)において、トヨタ『スポーツ800』 日本自動車殿堂歴史車記念イベントが開催された。

2012年、日本自動車殿堂の歴史車部門に選定されたトヨタスポーツ800は、“スポーツカーをみんなのものに”というコンセプトのもと、モノコック構造の採用、小型で空気抵抗の少ないボディ、ルーフパネルなどにアルミ合金を積極的に使用し軽量化、そういったことを武器に、レースシーンでも活躍した。

その会場には、プロトタイプの、『パブリカスポーツ』も展示された。1962年の全日本自動車ショー(現東京モーターショー)に出品されたこのモデルは、後の初代『カローラ』の開発主査としても知られる長谷川龍雄氏が中心となり開発された。700ccの初代パブリカのエンジンをベースに、最高速度を上げるために、空気力学に徹底的にこだわった。長谷川龍雄氏が立川飛行機出身だったこともその点では優位に働いた。モーターショーに展示されたモデルは戦闘機のキャノピーのようにルーフが前後に動き、乗員を乗り降りさせるなど、斬新なデザインであった。

そのモーターショーでの評判が良かったことから、このプロトタイプをベースとして生産化を検討。その結果、トヨタ『スポーツ800』が誕生した。

今回展示されたモデルは、最近復元されたもので、当時のモデルは現存していない。この復元は、当時の記憶やあとから発見された資料を基に忠実に再現。実際に風洞実験を行ったところパブリカスポーツとほぼ同じデータであったこと、また、車両重量もほとんど同じであったと関係者は語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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