キャデラック初のPHV、ELR…市販に向けウインターテスト中

自動車 ニューモデル 新型車
キャデラックELRのウインターテスト
キャデラックELRのウインターテスト 全 3 枚 拡大写真

米国の自動車最大手、GMの高級車ブランド、キャデラックが2014年に市販するプラグインハイブリッド車(PHV)、『ELR』。同車の開発が順調に進んでいる。

これは2月12日、キャデラックが明らかにしたもの。2014年初頭のELRの発売に向けて、雪上でのウインターテストを実施するELRプロトタイプの姿を紹介している。

キャデラックELRは2013年1月、デトロイトモーターショー13でワールドプレミア。ELRは、キャデラックの新たな2+2のラグジュアリークーペで、同ブランド初の市販PHVだ。

GMはモーター走行を基本に、発電用のエンジンを備えたPHVシステムを2010年末、シボレー『ボルト』で実用化。この「エクステンディットレンジエレクトリックビークル」(航続距離延長EV)技術が、キャデラックELRにも応用される。

モーターは、最大トルク40.8kgmとパワフル。キャデラックによると、3.6リットルV型6気筒ガソリンエンジンを、約12%上回るトルクを引き出すという。このモーターのおかげで、ELRは最大56kmのゼロエミッション走行が可能。EVモードでの最高速は100km/hだ。

二次電池は、蓄電容量16.5kWhのリチウムイオンバッテリー。バッテリー残量が少なくなると、発電用の1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン(最大出力207ps)が始動。ジェネレーターを回してモーターに電力を送ると同時に、バッテリーを充電する。これにより、ELRの最大航続可能距離は、480kmまで伸びる。

キャデラックによると、ELRのプロトタイプを使ったウインターテストは、米国ミシガン州北部のペニンシュラで実施。酷寒状態でのPHVシステムの作動や走行性能を確認したという。キャデラックELRのチーフエンジニア、クリス・トマソン氏は、「最新のテストにおいて、ELRは予想を上回る性能を発揮し続けた」とコメントしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  3. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  4. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  5. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る