メルセデスベンツ SLS AMGブラックシリーズ…ピュアAMGだからこそのロードゴーイングカー

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メルセデスベンツ・SLS AMGブラックシリーズ
メルセデスベンツ・SLS AMGブラックシリーズ 全 6 枚 拡大写真
メルセデス・ベンツ日本は、AMGのトップモデル『SLS AMG』のハイパフォーマンス限定車『SLS AMGブラックシリーズ』を発売した。

なぜ、SLS AMGにブラックシリーズが登場したのか。「もともとハイパフォーマンスモデルであるAMGを、さらに、少量生産で特別なクルマに仕立てたものが、ブラックシリーズの成り立ちです」と話すのは、同社商品企画・マーケティング部アシスタント・マネージャーの古川麻樹さん。そして、SLS AMGは、唯一メルセデス・ベンツのベース車両を持たない、AMGがゼロから開発したピュアなクルマだ。従って、「ブラックシリーズを持たない理由はないのです」とし、「SLS AMGだからこそ究極のブラックシリーズなのです。ドライビングパフォーマンスを究極の形で体現したクルマというのが必要だと考えて、今回設定をしました」と述べる。

SLS AMGの開発初期段階から、ブラックシリーズを想定していた。標準モデルからの変更点は、エンジンをはじめ、足回りもトレッドを広げるなど大きく変更、また、タイヤもこのブラックシリーズのためにミシュランと共同開発をした専用タイヤ、ミシュランパイロットスポーツカップ2を履く。

古川さんは、このSLS AMGブラックシリーズは、AMGライトウエイトパフォーマンスストラテジーを本格的にAMGモデルとして採用した初めてのモデルだという。ボンネットがカーボン製となり、カーボン製ドライブシャフトにプラスして、トルクチューブ自体もカーボンを使ったものになった。さらに、アンダーボディの補強プレイスなどにもカーボンが使われた。「ロードゴーイングカーなので、安全基準等を満たしていくと、昨今どのメーカーも重くなるのは否めません。AMGとしては、パフォーマンス向上の為もあり、軽量化を進めた結果なのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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