ルフトハンザ、サメ革の表面塗装で燃費を低減する効果を検証

航空 企業動向
ルフトハンザ、多機能塗装研究プロジェクト
ルフトハンザ、多機能塗装研究プロジェクト 全 2 枚 拡大写真

ルフトハンザ・ドイツ航空は、機体の空気抵抗を低減するため、多機能塗装(ラッカーシステム)研究プロジェクトに参加している。

ルフトハンザ・テクニックが2011年半ばからエアバス・オペレーションズやブレーメンのフラウンホーファー生産技術・応用マテリアル研究所(IFAM)などのパートナーとともに、機体の多機能塗装の研究プロジェクトとして実施しているもの。エアバスA340-300型2機を使って2013年夏まで試験を行う。

試験では、実際の飛行状況下にシャークスキン(サメ革)を模した航空機の表面塗装について耐久性を調査することが目的で、エアバス機2機の胴体部分と翼の前縁部に10×10センチのテストパッチ8枚を貼付している。

高速で泳ぐサメの革全体を覆う細かい溝(リブレット)は、乱流渦による抵抗を低減する。これにより、高速移動時の表面抵抗を小さくすることが可能となる。

研究の中で、IFAMの開発した新技術により、このサメ革の構造を、航空機の塗膜に型押しすることが可能となった。最新の研究成果によると、この航空力学に基づいた表面塗装を施すことで、燃料消費量が約1%減少、運航コストの引き下げが可能になると、している。

プロジェクトでは、現在のテストで良好な結果が得られた場合、より大きなテストパッチを利用して燃費低減効果をテストする予定。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る