ブリヂストンは、早稲田大学と産学民連携で進める研究プロジェクト「W-BRIDGE」の活動のうち、2つのプロジェクトが「eco japan cup 2012」において「市民が創る環境のまち"元気大賞"2012」を受賞したと発表した。
eco japan cupは、環境を意識した経済活動「エコビジネス」の次世代育成を支援するために、産官学民が協働して取り組んでいける体制を整える目的のもと創設された表彰制度。今回、「市民が創る環境のまち"元気大賞"」を受賞したのは、「新潟県佐渡市トキ舞う加茂湖の水辺再生プロジェクト」と「やんばる国頭の森の水路再生・棚田ビオトープ整備による地域活性化プロジェクト」の2つ。
「新潟県佐渡市トキ舞う加茂湖の水辺再生プロジェクト」は、トキの生息地として知られる佐渡島加茂湖の水質悪化などの環境問題に対し、生態系調査、ヨシ原再生、ゴミ拾いなどに加え、研究者や地域住民が一緒に考える場を持つなど活動の活性化を図ることで、水辺の環境を著しく改善したことが評価された。
「やんばる国頭の森の水路再生・棚田ビオトープ整備による地域活性化プロジェクト」では、20年以上に渡り、管理が放棄され崖崩れなどで泥に埋まっていた沖縄県国頭村の「やんばるの森」にある棚田の基礎資料調査を東京工業大学の助言のもと実施。文化的・土木技術遺産的価値が再認識され、地域住民の協力の下2011年に水路再生を実現し、2012年には棚田を復元したことが評価された。